地方を離れ、自分の生活を築いてきた私にとって、それはいつか直面する「避けては通れない問題」でした。
両親が他界し、がらんとなってしまった古い民家。 このままでは、ただ朽ちていくだけで家が可哀想。
「かつては地域の人や親戚が集ったこの家に活気を戻す方法はないか?」
すべての始まりは、藁にもすがる思いで市や県の窓口に相談をしたことでした。
地域の現状を知っていくうちに、ある事実に気づかされました。 それは、**「同じ悩みを抱えている人が他にもいる」**ということ。
地域全体にのしかかる、過疎化と高齢化の波。 見渡せば、主のいなくなった空き家が増え始めています。「この先、10年、20年……、どうなっていくんだろう?」
個人が頑張っても到底解決できる問題ではありません。
「皆で手を取り合わないと、故郷が滅びてしまうかもしれない」 そう痛感しました。
オンラインでつながるだけでは不十分です。 人と人が本当に心を通わせるには、やはり「リアルな場」が必要です。
たまに集まり、顔を合わせ、同じ空気を吸い、食事を共にして語り合う 。 そこで出会った人たちが、オンラインとオフラインを行き来しながら「緩いネットワーク」でつながり続ける。
そんなハイブリッドなコミュニティこそが、これからの新しい地方創生のモデルになるかもしれない。
そして、その「集まる場所」はすでにありました。 朽ちていくことを心配していた実家の古民家です。
使われなくなった部屋に、人が集い、地域の未来を語り合うハブになる。家が、それ以上の価値を生み出す可能性を秘めている。
その希望の光が見えた瞬間、私たちのプロジェクトは産声を上げました。
これが、私たち**「We Love シン・東条」**が生まれたストーリーです。
私たちは、東条地域にルーツを持つ人、東条の自然や農業に関心がある人、新しいコミュニティのあり方を探している人たちを繋ぎ、地域を支える「新しい関係性」を作っていきます。
離れていても、地域は守れる。 住んでいなくても、地域は変えられる。